精神科医、藤川徳美医師が、うつやパニック障害、不眠や統合失調症の人の血液を調べたところ、あるひとつの共通点があることがわかりました。
鉄分やタンパク質がからっぽだったのです。
「健全な脳は、幸せを感じさせるセロトニンや、喜びを感じさせるドーパミンといった神経伝達物質で満たされています。
これらの材料になるのが、鉄分とタンパク質なのです」と藤川医師。
材料がなければ、当然ながら、神経伝達物質は作られなくなります。
幸せも喜びも感じることができなくなってーーうつになります。
そして、体のなかの鉄分とタンパク質が極端に少なくなっているのが、女性たちです。
「月経で毎月、そして出産で一気に鉄とタンパク質を失う女性たちは、男性よりもうつになるリスクが2~3倍あります。
実際、わたしの患者さんの8割は、女性です」(藤川医師)
いつまでも抜け出せない落ち込みやつきまとう不安感。
「怠け病」と人から責められてもどうしようもないだるさ。
涙がとまらなくて夜も眠れないーーそんな心と体のつらさは、ただ、栄養が足りていないだけ。
だから、カウンセリングでも薬でも治らないのです。
だから、足りない栄養を足せばいいだけ。
鉄やタンパク質豊富な食べ物をとり、サプリメントで足したりするだけ。
具体的な栄養の取り方については、栄養療法でぐんぐん元気になれた患者さんを主役にした症例マンガが参考になります。
自分で、今日から、始められます。
「出産後、悲しくて不安で涙が止まらなかったけど……藤川先生の栄養指導で、今は人生で一番元気です!」(30代女性)
「20年以上治らなかったうつとパニック障害から抜け出せて、最高量だった薬も卒業間近です」(40代女性)
「強迫性障害、不眠を併発したうつで働くことも困難に。栄養状態が改善されるとともに症状がなくなって、穏やかな生活を取り戻せました」(20代女性)
藤川先生と出会い、栄養療法を始めることで人生が好転した患者さんたちの体験談を、本書ではマンガでご紹介しました。
うつだけでなく、パニック障害や不眠、摂食障害や子どものADHDまで、藤川先生の指導で栄養を満たすにつれて心の病から抜け出していった患者さんたちそれぞれの物語には、たくさんのヒントがちりばめられています。
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