≪第160回 芥川賞受賞作≫1R1分34秒【町屋良平】

第160回 芥川賞受賞作

なんでおまえはボクシングやってんの?

デビュー戦を初回KOで飾ってから三敗一分。
当たったかもしれないパンチ、これをしておけば勝てたかもしれない練習。
考えすぎてばかりいる、21歳プロボクサーのぼくは、自分の弱さに、その人生に厭きていた……。

長年のトレーナーにも見捨てられ、先輩の現役ボクサーで駆け出しトレーナーの変わり者、ウメキチとの練習の日々が、ぼくを、その心身を、世界を変えていく――





ボクシングをする若者の日常を描く徹底性が、柔らかくも強靭な言葉となって読者に迫る。
―― 奥泉 光(芥川賞選考委員)

この先何十年も信じていたい小説。最後のあの一行は、大切なお守りです。
―― 尾崎世界観(クリープハイプ)

0 件のコメント:

コメントを投稿

 【芥川賞・直木賞 受賞作】