第163回 芥川賞受賞作
私を阻むものは、私自身にほかならない。
ラグビー、筋トレ、恋とセックスー
ふたりの女を行き来するいびつなキャンパスライフ。
28歳の鬼才が放つ、新時代の虚無。
選考委員絶賛!
スポーツによって他者を滅ぼし、同時にセックスによって他者から滅ぼされてゆく展開は見事。
新しい才能に目を瞠らされた。
平野啓一郎
ほとんどゾンビ化している人間たちによる群像劇。
この作者は、きっと、手練(てだれ)に見えない手練になる。
山田詠美
「私」は嫌味な男だ。
にもかかわらず、見捨てることができない。社会に対して彼が味わっている違和感に、いつの間にか共感している。
もしかしたら、恐ろしいほどに普遍的な小説なのかもしれない。
小川洋子
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