最大震度7という大規模地震とそれに伴う巨大津波は、青森県から千葉県までの600km以上に及ぶ沿岸部に壊滅的な被害を与えた。
さらに福島第一原子力発電所の水素爆発を誘発し、原子力災害というかつて経験したことのない事態を生起させた。
この国難とも言うべき事態に敢然と立ち向かったのが陸海空自衛隊の災害派遣部隊である。
発災直後から全国の自衛隊基地は直ちに救援部隊を被災地に送り込んだ。
更に防衛省は派遣規模を自衛隊災害派遣史上最大の10万人に拡大、その自己完結性を最大限に活かし人命救助や不明捜索、インフラ復旧、生活支援等、多岐に渡る任務に力を尽くしたのだった。
今回の震災は被災地があまりに広大だったために、隊員自らや、その家族が被災しているケースも多かった。
しかし、彼らは自らの事情は後回しにして被災者救援にあたったのである。
本作では、このかつてない大規模災害派遣がどのように実施され、その任に当たった自衛隊員たちがどのような想いで任務に携わったのか。
貴重な記録映像・写真に災害派遣に赴いた隊員たちへのインタビューを織り交ぜながら、東日本大震災自衛隊災害派遣の実相に迫る。
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